「しんぶん赤旗」2009/7/2
イラク戦争映像で報告 
長崎平和委講演会

 イラクで取材を続けるジャーナリストの西谷文和さんの講演が9月27日、長崎市でありました。
 ながさき平和委員会定期総会の記念講演として行ったものです。

 西谷さんはイラク戦争の現実を映像を使って報告しました。

 映像は、テロリストだとして米軍に息子を銃殺された母親や劣化ウラン弾の影響よるガンや遺伝子異常に苦しむ子どもたち、難民キャンプでの劣悪なくらしなどイラク戦争の悲惨な現実を映し出しました。

 西谷さんは米軍のテロとのたたかいの特徴として、戦争の民営化、情報操作、民間人の犠牲の多さなどを上げ、テロが拡大していると指摘。

 「解決には対話しかない。世論が高まれば対話ができる」と声を上げることの重要性を訴えました。

 さらに、米軍のイラク攻撃の背景には、石油利権とともに軍産複合体による武器輸出の願望があると指摘しました。
 アメリカや日本の経済は戦争経済だと述べ、「この経済を平和・福祉の経済に切り替えなければわたしたちのくらしはよくならない。今度の選挙は戦争経済を変えるきっかけになる選挙」だと訴えました。

 講演を聞いた大学生は、「衝撃的な映像だった。友達にも見せたい」と話しました。