市民団体が署名提出
長崎県と佐世保市が川棚町に建設を計画している石木ダムで、県と同市が事業認定申請へ動こうとしていることから、ダム建設に反対している市民団体が事業認定申請を行わないよう求める署名を２３日、県知事あてに提出しました。
提出したのは、「石木川の清流を守り、川棚川の治水を考える町民の会」（森田正昭代表）と九州住民ネットワーク（原豊典事務局長）。川棚町内外の住民４４５１人分です。
県担当者に署名を手渡し、強制収用につながる事業認定申請をしないよう求めました。
また、佐世保市における漏水問題を追及。石木ダムの必要性について議論する公開討論の場を設けるよう要請しました。
さらに、これらの問題に関する質問状を提出し、文書での回答を求めました。
合わせて▽事業認定申請を行わないこと▽水確保の努力を怠っている佐世保市に指導・援助を行うこと▽ダムによらない治水の検討―などを求める要請書も提出しました。
県の対応に、市民団体が「反対派は冷遇するのか。誠意が感じられない」などと激しく抗議する場面も見られました。
副知事・佐世保市長・川棚町長で構成する石木ダム特別委員会は先に、事業者（県、佐世保市）に事業認定手続きを進めるよう提言しています。