「しんぶん赤旗」2009/6/19
学習し賢く生きていこう 
長崎で母親大会


 2009長崎県母親大会が14日、長崎市の長崎大学文教キャンパスで開かれ、約320人が参加しました。

 「女性の働き方と男女平等」「食の安全と食育」など6つの分科会が行われました。

 子どもの非行を考える第2分科会では、非行と向き合う親の会・「ははこ草」の能登原裕子さんが自らの体験を報告。 「親の会で苦しみを聞いてもらい、自分だけでないとほっとした」と語りました。

 多数の参加者があった認知症に関する分科会では、医師が「気軽に脳の検診を受けよう」とアドバイス。第4分科会では、被爆者の広瀬方人さんが被爆体験とこれまでの運動について語りました。

 長崎大学非常勤講師の葛西よう子さんが記念講演。明治の新聞記事から、日露、日清戦争に突き進む中で女性が戦争に協力していく過程を語り、「学習し、作られた『常識』にだまされないよう、かしこく生きていこう」と呼びかけました。

 第2分科会に参加した小学生の子を持つ藤武厚美さん(46)は、「どの子でも非行に走る可能性があります。親だけの問題でなく社会の問題としてとらえてほしい」と感想を寄せました。また、講演を聞いた女性は、「報道を批判的に受け取る必要があると感じました」と話しました。