「しんぶん赤旗」2009/5/31
長崎県庁移転で県議会意見書 
学校耐震化が先と共産党反対


 長崎県議会は5月29日日、臨時議会を開き、県庁舎を魚市跡地に新築移転することを内容とする意見書を賛成多数で可決しました。

 日本共産党の堀江ひとみ県議は反対しました。

 意見書は、現在の県庁舎、県警察庁舎は耐震性がなく、老朽化、狭隘化、分散化しており、抜本的に解決するための整備が必要だとして、新たな庁舎を魚市跡地に建設するよう求めています。

 堀江県議は、▽県庁舎より、耐震化率全国最下位の小・中学校の耐震補強工事を優先すべき▽狭隘化というが、県職員が今後増えることは考えられない。分散化によるビル借り上げ料は地域経済に貢献している▽魚市跡地は液状化の可能性がゼロではない―など三点を上げ、県民の合意が得られていないとして反対しました。

平戸漁船転覆 意見書を可決
 この議会では、先月平戸市沖で沈没した第十一大栄丸転覆事故に関する意見書も満場一致で可決されました。

 意見書は、船内に取り残されていると思われる行方不明乗組員が家族のもとに帰るための支援、乗組員の雇用と地域経済を支えるまき網漁業への支援を国に求めています。合わせて、漁船事故は地域の雇用・経済に大きな影響を与えるとして、事故時の対応策も要望しています。