「しんぶん赤旗」2009/5/28
被爆地からノー 
長崎の原水協が宣伝 
北朝鮮実験に抗議


 「被爆地の願いを踏みにじる北朝鮮の核実験は許せません。抗議の声を上げましょう」。

原水爆禁止長崎県協議会(県原水協)と同ながさき協議会は二十六日、長崎市の鉄橋で北朝鮮の核実験に抗議する宣伝行動を行いました。

 抗議とともに北朝鮮に核計画の中止と六か国協議への復帰を求めるビラを配布。「核兵器のない世界を」の署名を呼びかけました。

 メンバーが交代でマイクを握り、怒りをぶつけました。県原水協の川崎一宏代表理事は、「世界が大きく核兵器廃絶へ動くなか、北朝鮮の核実験はこの流れにさおさすものであり、核を拡散させる暴挙」と非難。「被爆地の市民として核兵器廃絶の声を広げましょう」と訴えました。

 市民は、ビラを受け取り、足を止めて署名に応じていました。高校生も「核実験はおかしい」と署名。四十代の女性は、「父が被爆者です。許せません」。

 八十三歳の男性は、「たった二、三十秒で何万人もの人が亡くなったんです。今の核兵器はその何倍もの威力がある。使われたら人類は滅亡します。オバマさんの発言に期待していただけに残念です。核兵器の恐ろしさを知るべきです」とがっかりした様子で語りました。