「しんぶん赤旗」2009/5/31
三菱長崎造船 
じん肺患者会が総会


 三菱長崎造船じん肺患者会の第二十六回総会が二十三日、長崎市で開かれました。

 黙とう後、今年二月、高裁判決が確定した三菱長船じん肺第二陣訴訟の原告が裁判への支援に感謝の意を述べました。

 塚原繁次代表が、労災認定や裁判支援、アジア・アスベスト香港会議などこの一年間の活動を報告。第二陣訴訟について、下請け労働者を救済したのは画期的だと評価する一方、CT検査による賠償額の半減や時効棄却について不満を表明し、次訴訟の課題だとしました。

 参加者の一人は、「二陣勝利は患者会を母体とした三十年来のたたかいの蓄積と世論の成果であり、全国を励ますもの。三菱に謝罪させてこそあとの対策も生きてくる」とこれからのたたかいを呼びかけました。
 労災認定を受けた会員は、「認定されたのはみなさんのたたかいのおかげ」と感謝を述べました。

 「じん肺・アスベスト被害の根絶、被害者の組織化と救済」を基本にじん肺検診や労災申請活動などに取り組むことを決定。
 被害者への謝罪や「時効」棄却者の救済、被害根絶・予防対策の徹底、「補償制度」の拡充、慰霊碑の建立を三菱重工に対し要求することを確認しました。