「しんぶん赤旗」2009/5/17
非核長崎港へ学習会
 「議会の意思表明が重要」

 非核長崎港をめざす学習会が十四日、長崎市で開かれました。

長崎県平和委員会、ながさき平和委員会の共催で、全三回の講座です。

 この日は、第一課「軍艦入港をめぐる戦後長崎港の歴史」。
 元長崎市議会事務局の田中實さんが、軍と長崎港のかかわりや外国艦船入港をめぐる県・市議会の対応の変遷について語りました。

 田中氏は、アメリカの核兵器の持ち込みを認めた一九七四年のラロック証言に対し、県と長崎市が核積載艦船の入港反対に関する意見書を決議した以外、議会が、艦船入港に関し意思を示したことはないと指摘。

 非核神戸港方式にも触れて、議会として意思を表明することの重要性を強調しました。憲法や非核三原則、地方自治法を立脚点に「議決」の運動を呼びかけ、「広島・長崎が運動の先頭に立つ必要がある」と訴えました。

 討論では、「神戸方式の背景には市民の運動があった」「核艦船の入港は安保条約の問題に行きつく。世論をどう喚起するか」「憲法改悪の危険性は軽視できない」など活発な意見が出されました。