「しんぶん赤旗」2009/5/13
ソニー長崎雇い止め労働者 
派遣元と和解で声明

 人材派遣会社であるワールドインテック(W社)による不当解雇の撤回を求めてたたかっていた長崎県労連傘下の県一般労働組合ソニー長崎ワールドインテック分会は十一日、W社と解決金による和解をし、声明を発表しました。

 声明によれば、「解決金での和解」の方向で交渉を重ねた結果、会社が提示した金額で妥結したということです。

 当初の組合側の要求額からすれば開きはあるものの、「不当解雇でなく、金は払わない」とした当初の会社の姿勢からすれば、解決金を引き出したことは「勝利」だとしています。

 勝利の要因として、「組合員の強固な結束」を強調。労働組合の可能性に言及し、支援者に謝意を表明しています。

 県労連は声明で、「組合に入ってよかった」「自分たちの行動で国を変えようとしていると実感したなど組合員の声を紹介。引き続き、ソニー長崎とたたかうとしています。このたたかいは、常用雇用の派遣労働者のたたかいとして全国的にも注目されていました。

 分会の佐久隆太さんは、「みんなで勝ち取った成果。立ち上がった結果です。みなさんの支援があってここまで来ることができました」と満足した様子で語りました。