「しんぶん赤旗」2009/05/01
風力発電は慎重に
 佐世保市長に共産党要請


 佐世保市宇久町に国内最大級の風力発電建設が計画されていることから、日本共産党長崎県北部地区委員会は四月二十四日、風力発電建設に関する申し入れを佐世保市長あてにおこないました。

 石川悟地区委員長、山下千秋市議、ふちせ栄子比例候補が参加しました。

 この計画は、日本風力発電とグリーンパワーが離島の宇久島、寺島に五十基建設を予定しているものです。

 申し入れでは、温暖化防止のために自然エネルギーへの転換が必要であるとしながらも、風力発電による健康被害が全国で発生しているとして、建設に慎重な態度をとるよう要請しました。

 「風車病」と呼ばれる健康被害の原因究明がされておらず、風力発電を規制する法律や被害者への救済策がないのが現状だと指摘。

 「事業者まかせにせず、市が住民に情報を公開すること」「建設計画の全体像を明らかにすること」などを求めました。

 応対した担当部長は、「業者へ情報提供をお願いし、市として情報収集に務めている」と述べました。

 山下市議は他県での被害の実態を紹介し、「宇久町は畜産が盛ん。人への被害だけでなく牛への被害も懸念される」と述べ、市が急いで情報を収集することを強く要求。

 ふちせ候補は、環境アセスの基準は確立しておらず、県がアセスをクリアしても疑問が残ると指摘しました。