「しんぶん赤旗」 2009/4/29
原爆症訴訟 全員救済を 
支援する会が総会


 原爆症認定集団訴訟を支援する会・長崎の総会が二十五日、長崎市内で開かれました。

 あいさつに立った谷口稜曄代表委員は、「被爆者は減っていくばかり。集団訴訟勝利のために最後までの支援を」と訴えました。

 同訴訟の全国弁護団連絡会事務局長の宮原哲朗弁護士が裁判をめぐる情勢について報告。

 全国の勝訴判決の基礎には松谷訴訟の最高裁判決があると述べ、各地の判決にふれながら、「認定制度の節目を迎えた」と集団訴訟の意義を語りました。

 また、原告全員の救済など今後の課題について述べ、「高い質の運動をしなければ私たちの要求は勝ち取れない。特に全員救済はハードルが高い。大きな運動が必要」だと強調。大阪・東京高裁判決がある五月が「決戦のとき」だとして、全面一括解決へ向けたたたかいを呼びかけました。合わせて、核兵器廃絶の大きな流れのなかで裁判をたたかうことの重要性を訴えました。

 山田拓民事務局長が、全面解決へ向け、原爆症認定の「新しい審査の方針」の改定、裁判勝利をめざす二〇〇九年度方針を提起。原爆症認定のたたかいを「核戦争被害の矮小化、『戦争被害受忍論』とのたたかいとして取り組むことが重要」だと呼びかけました。