「しんぶん赤旗」2009/4/11
6・9行動 
核兵器廃絶いまこそ
 県原水協が平和公園で署名


 原水爆禁止長崎県協議会は九日、長崎市の平和公園で「核兵器のない世界を」の署名行動をおこない、一時間で八十五筆が寄せられました。

 参加者は、「いま、核兵器廃絶へ展望が見えてきました。平和への思いを国連に届けましょう」と呼びかけると、公園を訪れた観光客らは原爆パネルに見入り、次々に署名しました。外国人観光客も署名。記念の折鶴のプレゼントに喜んでいました。

 埼玉県から来た夫婦連れは、「核兵器は今も作られ続けています。平和の大切さを子どもたちに伝えなければ」と話しました。

 二歳で被爆し、親戚を亡くしたという女性は、「家族を亡くした伯父は、遺骨もなく、焼け跡の土を持って帰ったといいます。三、四歳のかわいいさかりの子どもを亡くしました。その伯父も今年亡くなり、冥福を祈るためにここに来ました」と涙ぐみました。

 毎月九日十一時二分、被爆者らが平和公園にある「平和の鐘」を鳴らします。この日、鐘を鳴らすためにやってきた被爆者も署名し、「がんばって」と激励しました。毎月参加しているという被爆者は、「兵器工場で被爆しました。核兵器はなくさなければなりません」と語りました。