「しんぶん赤旗」2009/4/15
長崎県庁舎の移転可決批判 
委員会で堀江県議


 長崎県庁舎移転問題に関し、九日、県議会県庁舎整備特別委員会が開かれ、建て替える場合は魚市跡地とすることが、採決の結果、自民・県民会議、公明、改革dの賛成多数で決まりました。

 日本共産党の堀江ひとみ県議は、委員外委員として発言しました。「本日、現庁舎の耐震改修が可能と確認されたが、移転は狭隘化・分散化の解決策など総合的に判断して、という意味か」と質問。知事公室参事監は、耐震改修は可能だが総合的に判断した、と答えました。

 堀江県議は、どう総合的に判断するかによって、移転建て替えだけでない選択肢もあると述べ、移転によって街がゴーストタウン化する危険性を指摘。

 建物借り上げのほうが地域経済の活性化につながるという意見も紹介し、「まちづくりの観点からどう総合的に判断するか。県庁舎移転建て替えが県政の優先課題なのか。この時期に移転建て替えすべきでないという県民の声も多い」と指摘しました。

 県は、庁舎の老朽・狭隘化、耐震化の必要性などを理由に、庁舎をJR長崎駅近くの魚市跡地に移転させる意向を示しています