”みんながんばった”
「やったー！」優勝が決まった瞬間、「わーっ」と大きなどよめきが起こりました。県立清峰高校（北松浦郡佐々町）体育館の大型スクリーンで試合を見ていた生徒や保護者などが一斉に立ち上がり、「やったー。優勝だ」と抱き合ったり、メガホンを打ち鳴らしたりして喜びを分かち合いました。
だれからともなく校歌を歌い出し、生徒らは肩を組みながら合唱。歌い終わると再び、「おー」と歓声。口々に「うれしい」「かっこよかった」などと喜びを口にしました。
それまで両チームとも無得点だった七回
表。橋本選手のヒットで塁に出ていた嶋崎選手がホームインすると「わーっ」と歓声が上がり、緑のメガホンを鳴らして大きな拍手。女子生徒は、「先制点が取れてよかった。守りもがんばってほしい」。優勝が目前となった九回裏。今村投手に、生徒らは必死に「タケル」コール。ツーアウトになりながらなかなかアウトがとれず、「あー」とためいきがもれます。最後のアウトが決まった瞬間、大歓声。
三年生の女子生徒は、「うれしい。みんながんばりました」と満面の笑みで答えました。見に来ていた近所の五十代の女性は、「いつも練習するのを見ていたのでうれしい」。
山野茂毅教頭は、「感激しました。プレッシャーに負けず、よくがんばりました。生徒、保護者、地域の人たちの応援の力です」と長崎県として初めての優勝の喜びを語りました。