「しんぶん赤旗」2009/4/11
税滞納者の給付金
 差し押さえ中止を対馬市に申し入れ


 長崎県の対馬市が定額給付金支給に合わせ、市税滞納者の預金を差し押さえたと報道されたことから、日本共産党の武本哲勇市議らは二日、市に申し入れをおこない、差し押えを中止するよう求めました。

 申し入れには、武本市議(写真右)のほか糸瀬正彦党市委員長、小島勝也市議候補(写真左)が参加。斉藤勝行副市長が応対しました。

 武本市議らは、差し押さえは定額給付金の趣旨から大きくはずれており、子どもや高齢者の楽しみを奪うものだと批判。「法に触れないまでも、政治的判断で中止すべき」と主張し、是正を求めました。

 副市長は差し押さえに対し、市民から多くの抗議が来ていること明らかにしつつも、「中止する考えはない」と述べました。
 三日、財部能成市長が記者会見し、差し押えられた十八歳以下の給付金については返還することを明らかにしました。

 武本市議は、「市民の抗議もあるが、党としての正式の申し入れは相当にこたえたのでは。子どもについては返還されることになったが不十分。高齢者も返還すべき。滞納者は生活困窮者が多く、納税と給付金は切り離して考えるべき」と話しました。