「しんぶん赤旗」2009/4/22
原爆症訴訟の支援呼びかけ
 長崎で署名


 原爆症認定集団訴訟を支援する会・長崎は十八日、長崎市のJR長崎駅高架広場で原爆症認定裁判の公正な判決を求める宣伝・署名をおこないました。

 汗ばむほどの陽気となったこの日、被爆者や支援者は早期解決を訴えるチラシを配布。「一日も早い解決のためにご協力を」と署名を呼びかけました。訴えに多くの市民が応じ、特に、若者が次々と署名する姿が目立ちました。

 署名した女子高校生は、「わたしたちは普通に暮らしていますが、(原爆で)そうでない人もいます。その人たちのために何か自分にできることをしたい」。

 音楽をやっているという男子高校生は、「自分が作った曲でだれかがしあわせになってくれればうれしい。同じように署名することで少しでも役に立てれば」と思いを語りました。

 息子が大腸癌だと言う被爆者の女性は、「原爆の影響ではないか」と不安を口にし、被爆二世、三世対策を要望。署名し、「がんばって」と激励しました。

 また、「裁判で国は十六連敗している」との話に「そんなに負けているのにまだやるなんて」と驚く青年もいました。

 この日、長崎地裁、福岡高裁あてそれぞれ八十八筆の署名が寄せられました。