「しんぶん赤旗」2009/3/28
ソニーに雇用守らせよ
 諫早市長に県労連が申し入れ


 長崎県労働組合総連合は二十三日、ソニーの派遣労働者に関し、吉次邦夫諫早市長あてに申し入れをおこないました。

 申し入れには、県労連の柿森紀和子事務局長ほか役員、元ソニー派遣労働者が参加しました。

 これは、先の市議会で日本共産党の中野太陽市議が、「市はソニーに対し、雇用を守るよう要請すべき」と質問したことに対し、市長が否定的な答弁をしたことからおこなわれたものです。

 申し入れ書は、市長の答弁は大量の解雇者が出ている地元の市長として「あまりにも無責任」だと批判。地域と市民に責任を負う市長として、ソニーに派遣社員などを正社員として直接雇用するよう働きかけ、(派遣元の)ワールドインテック(W社)に対しても雇用継続を申し入れるよう要請しています。

 応対した商工部長は、「雇用に関し市は権限外。雇用創出について企業に機会あるごとにお願いしている」と述べました。

 柿森事務局長は、県議会で日本共産党の堀江ひとみ県議の質問に、知事が「雇用継続を派遣事業者に申し入れる」と答弁し、十八日、W社社長に雇用の維持を要請したことを紹介。

 「市はソニーに補助金を出している。市長として積極的に対応すべき」と主張しました。ソニー労働者も、「市長の議会答弁に失望した。市長が後押ししてくれれば力になる」と訴えました。