「しんぶん赤旗」2009/3/21
正社員化・解雇撤回 労働局に申告
ソニーなど派遣法違反

 ソニー長崎の元派遣労働者でつくる長崎県一般労働組合ソニー長崎ワールドインテック分会は十八日、ソニー長崎と派遣元であるワールドインテック社(W社)が労働者派遣法に違反する行為をおこなっていたとして、長崎労働局に指導・勧告などを求める申告をおこないました。

 県労連の柿森紀和子事務局長と分会長、組合員数人が労働局を訪れ、申告書を提出しました。

 申告書によれば、ソニーが閉鎖を予定していたラインで最後まで働く派遣労働者の人選に関し、W社は、労働者のスキル(技術)を示す資料をソニーに提示。ソニーが人選の指示をしていたというものです。分会とW社との団体交渉の中で明らかになりました。

 分会はこれらの行為が、派遣先が派遣労働者を特定することを目的とする行為や派遣元がそれに協力する行為を禁止している労働者派遣法、利用目的を制限した個人情報保護法に違反するとしています。

 このラインで働いていた労働者は、次の仕事がないという理由で丸ごと解雇されました。

 労働局の担当官は「内容を確認したうえで適正に処置したい」と答えました。

 分会は同日早朝、ソニーの門前で宣伝し、「わたしたちはソニーの人選によって結果的に解雇となった。ソニーは責任をとるべき」と訴えました。