諫早市議会
県下一高い国保料を自、公、民、社などの賛成で11%引きあげ 
 共産党の木村市議団長が反対討論

 長崎県・諫早市議会で十六日、国保料の値上げが盛り込まれた国保事業特別会計予算が日本共産党以外の自・公・民・社ほかすべての会派の賛成で可決されました。

 諌早市の国保料はこれまでも県内で最も高くなっていましたが、今回さらに十一・五%引き上げられることになりました。

 日本共産党の木村和俊市議(写真はケーブルテレビより)は、市民の負担を軽減する立場から反対討論をおこないました。

 木村市議は、今でさえ保険料の滞納が国保世帯の二割に達しており、これ以上保険料が引き上げられれば「市民に耐えがたい負担を押し付けることになる」と指摘。

 百年に一度といわれる不況の中で国保事業の大きな部分を占める自営業者の経営は深刻な状況にあると述べ、負担の軽減こそ求められていると主張。国保特別会計基金を一部繰り入れれば、一世帯一万円の国保料引き下げはできるとして、〇九年度国保特別会計に反対しました。

 諌早市では二十九日に市議選が告示されます。党市議団の市民アンケートでは、「税金のむだ遣いをなくせ」に続き、国保料の引き下げが市政への要求の二位に上がっています。木村市議は、「市民に負担を押し付ける『なんでも賛成』の議会ではなく、市民の要求を実現する議会のために日本共産党の三議席実現に全力を尽くしたい」と話しています。