「しんぶん赤旗」2009/3/14
派遣元から「解決金」 
サムコ(大村)解雇の労働者ら


 半導体製造会社「サムコ・テコシブ」(大村市)を今月6日に解雇され、長崎県一般労働組合に加入していた派遣労働者2人が13日、それぞれの派遣元となる日研総業、日総工産に対し、解雇の撤回など求めて1回目の団体交渉を行いました。

 このうち日研総業との団交では「解決金」が支払われることで「解雇を受け入れる」とする和解が成立しました。

 団交申し入れ書などによると、日研総業から派遣されていた男性(24)は、期間満了による「雇い止め」を受けいましたが。通算で4年、半年間ごとの契約を繰り返していました。

 男性は「1回で(交渉が)終わってホッとした。県労連に入って良かった」と感想を語りました。

 日総工産から派遣されていた男性(30)は、4月30日までの契約期間を残し、途中で解雇。サムコの前身となるコマツ電子から通算して6年半、同じく半年ごとの契約を繰り返していたといいます。

 日総工産とのこの日の交渉は妥結せず、次回の交渉に持ち超されました。男性は「手応えは充分あった」と語っています。

 同団交に同席した長崎県労連の柿森紀和子事務局長は、具体的な交渉内容は明かせないとしながらも、「3月末までに大量の解雇者が予想される中、泣き寝入りせず、労働組合に相談し、たたかってほしい」と話しています。

 *写真はサムコの労働者を激励する日本共産党 08年12月