「しんぶん赤旗」2009/3/7
派遣元答弁不能に 
ソニー長崎元労働者が団交

 ソニー長崎の元派遣労働者でつくる長崎県一般労働組合ソニー長崎ワールドインテック分会は五日、諫早市内で派遣元であるワールドインテック社と第三回目の団体交渉に臨み、解雇撤回・補償を求めました。(写真は県労連ニュースから)

 今回の団交には二十二人の組合員全員と県労連役員、会社側から執行役員など五人が出席しました。

 組合員らは、解雇回避の努力や人選の合理性など整理解雇の四要件について一つずつ事実を突き付けながら追及しました。

 人選について、会社は前回まで「査定によるもの」と説明していましたが、今回、「スキルが高く最後までラインに残っていた人が結果的に解雇となった」ことが明らかとなり、会社は答弁不能に陥りました。

 また、希望退職や一時帰休など解雇回避の努力をしていないことも認めました。

 会社はこの日の交渉を役員会に諮り、早急に回答することを約束しました。

 今回の団交にあたり、分会は、会社に対する質問事項や交渉の進め方を何度も会議を開いて話し合ってきました。

 分会員のひとりは、「言い訳できないところまで会社を追い込んだことは大きな成果。会社の言い分を論破できた」と手応えを語りました。

 県労連の柿森紀和子事務局長は、「組合員のがんばりで解決に向かっていると感じました」と話しました。