「しんぶん赤旗」2009/02/17
ソニー長崎の派遣切り 
撤回求め労組交渉

 ソニー長崎の派遣元であるワールドインテックから解雇された労働者でつくる長崎県一般労働組合ソニー長崎ワールドインテック分会は十四日、解雇の撤回などを求め、二回目の団体交渉に臨みました。

 諌早市内でおこなわれた交渉には、組合員十数人と全労連・県労連役員が参加しました。

 この日の団交で組合側は、▽ライン丸ごとの解雇は事実上の指名解雇であり、人選の合理性がない▽希望退職を募っていないなど解雇回避の努力をしていない▽解雇について労働者に十分な説明していないこと、など整理解雇の「四要件」を満たしていないと指摘。

会社側は、「四要件」の一部を満たしていないことを認めました。

 交渉に参加した県労連の柿森紀和子事務局長は、「『四要件』は一つでも欠ければ解雇してはならないことになっている。会社に『四要件』を満たしていないことを認めさせたのは大きな前進」と評価しました。

 組合員の一人は、「会社の誠意が見られなかったのが残念。いい返事があるまでがんばるだけ。このような実態があることを知ってほしい」と話しました。

 組合は、次回団交に労務担当取締役の出席と二月中の開催を要請しました。

 報道によれば、ワールドインテックは〇八年十二月期連結決算を発表。配当は維持しています。