長崎でも映画「蟹工船」 
17日に上映会


 小林多喜二原作の「蟹工船」の上映会が十七日、長崎市で開かれます。映画「蟹工船」を観る会(飯田彰吾代表)の主催です。

 飯田さんらは、昨年十一月に会を立ち上げ、上映会成功のために奮闘してきました。
 「現在でも同じように労働者が使い捨てにされる社会に怒ってほしい」と労働組合の書記でもある飯田さんは語ります。

 「昨年から蟹工船ブームといわれていましたが、実際自分の身の回りでは蟹工船ブームを実感することはありませんでした。これまで私たちの運動とは結びついていなかったところで蟹工船が読まれているということです。

 それならば、そういった層にどんどん切り込んでいこうという思いで企画しました」と上映の動機を語りました。

 「若い人たちに見てもらいたい」と長崎大学でも許可を得て講義前に学生たちに宣伝。「三回の上映を満席にしたい」と意気込んでいます。

 当日は、「労働問題なんでも相談会」も同時に開かれます。

 上映会は、一月十七日(土)@十一時A十四時B十八時半。長崎県勤労福祉会館講堂。千二百円(前売千円)、小中高生八百円。連絡先=長崎県映画センター095(824)2974。