「しんぶん赤旗」2009/01/23
内部留保を雇用に 
県春闘共闘が派遣切りのソニー前で


 相次ぐ派遣・期間社員の雇い止めを受け、長崎県春闘共闘会議はリストラをおこなっている大企業の門前で「雇用を守れ」と宣伝行動にとりくんでいます。

 二十一日には、派遣社員百人の削減が報じられている諌早市のソニー前で宣伝。
 十一人が参加し、大企業の派遣切りを批判するチラシを配布しました。

 春闘共闘会議の浦岡克治事務局長らが、「人間をモノのように使い捨てる派遣、期間工の首切り、一方的な解雇は許せません。ためこんだ内部留保を労働者に還元し、雇用を守る努力をすべき」だと訴えました。

 夜勤を終えて帰る労働者の一人は、「一年契約の更新を二十年続けている。日給月給なので今月は給料が少ない」と話していました。

 ソニーは、この削減は老朽化したラインの閉鎖に伴うものであり、以前から計画されていたものだとしています。長崎県労連には、「一月三十日付けで解雇の通知を受けた。何年も働いてきたのに納得できない」という相談が寄せられています。

 春闘共闘は先週、大村市のサムコ前でも宣伝し、小雪の舞う中、全従業員の約四割にあたる四百人にチラシを配布しました。