「しんぶん赤旗」2009/1/25
新春平和学習会 佐世保市で開く 
平和委員会


 日本平和大会長崎県実行委員会と佐世保市平和委員会はこのほど、新春平和学習会を佐世保市で開き、原子力艦の「安全性」について学びました。

学習会には約七十人の市民が参加しました。

 長崎県平和委員会の畑田三郎事務局長が、「原子力潜水艦ヒューストンの放射能もれ事故は市民に衝撃を与えた。世界で核事故が起こっている。原子力艦、放射能の『安全性』についてともに考えよう」とあいさつしました。

 日本大学講師の野口邦和氏が講演。原子力艦は「重大な事故を起こすから危険」なのではなく、原子力艦船そのものが最強の兵器であり、先制攻撃戦略の拠点だと強調しました。

 米国の原子力艦の安全性に関するファクトシートは根拠のない無責任な「安全宣伝」文書だと批判。最も重要なのは、「事故が起こった場合、米軍・米政府が迅速に日本に通報するかどうか」だと述べ、原潜ヒューストンの事故を例に、「情報が伝えられない限り、『安全』とは言えない」と語りました。

 参加者からは、「『安全かどうか』を考えるとき、必要不可欠な情報がすみやかに正しく明らかにされるか。日本とアメリカの今の関係を思うと、とても『安全』とは思えません。不平等な軍事同盟を考え直さない限り、安全な暮らしはないと感じます」などの感想が寄せられました。