「しんぶん赤旗」2008/12/25
9条の会が3周年のつどい 
長崎市中央地区


 長崎市中央地区「9条の会」はこのほど、長崎市立図書館で「結成三周年のつどい」を開催し、五十三人が参加しました。

 「高校生一万人署名活動実行委員会」のメンバーは、「被爆者の証言」DVDを世界に広める運動や貧しいアジアの子どもの里親になり奨学金を送る活動を紹介しました。高校生が歌う「長崎の街で、平和を願う心をひとつに」は参加者に感銘を与えました。

 地方史研究家の越中哲也氏はあいさつで「和の精神」を説き、元長崎大学学長で長崎県九条の会代表の土山秀夫氏が「自衛軍と九条」と題して講演しました。

 土山氏(写真)は、田母神論文の「侵略戦争は濡れ衣」「核兵器を保有し、使われたら使う」の言葉を紹介し、その背景を分析。原爆開発・投下の真相や中国侵略と南京大虐殺の真相、自衛隊と文民統制、憲法の制定過程など多岐にわたって語りました。

 参加者からは、「核兵器廃絶署名は効果があるのか」「六か国協議と日米の関係は」など質問が活発に出され、土山氏は改憲派の動向にもふれながらていねいに答えました。

 「改憲派を説得するヒントがたくさんあった」「世界と日本が直面している難問をどう見るか、解決するかよくわかった」「高校生の活動が年々進化し、根を張っているのがわかる。長崎の希望だ」などの感想が寄せられました。