「しんぶん赤旗」2008/11/2
諌早湾堤防 
開門賛成が9割
 シール投票呼びかけ


 諫早湾干拓潮受け堤防の開門調査の是非を問うシール投票が三十一日、長崎市の大丸前でおこなわれました。

 開門を求めている「よみがえれ!有明海訴訟」を支援する長崎の会がよびかけたものです。

 漁業と農業の両立を訴えるビラを配り、佐賀地裁の判決を紹介しながら投票をよびかけると市民は次々にボードにシールをはっていました。

 開門調査「賛成」にシールをはった女性は、諌早市出身。「小さいころからまて貝やアゲマキを食べて育った」と言います。「(干拓に)反対に決まってる。何もしなければずっと食べられたものを。元に戻してほしい」と怒ったようすで話しました。

 実家がおにぎりやという宮城県から来た男性は「賛成」にシール。「地元でないのでよくわからないけど」と言いながらも、「おにぎりに有明ののりを使っている。とれなくなったと聞いて心配している。自然に逆らったらだめですよ。(干拓地で)農地をつくるというけど、宮城に来ればたんぼは遊んでいる。いくらでも貸しますよ」。

 若い男性は「漁業ができなくなるのなら開けないといけません。」と話しました。

 約一時間半で二百八十人が投票。開門調査に賛成二百五十四人、わからない十九人、反対七人でした。会の吉岡賢事務局長は、「約九十%が賛成。予想を超えた世論の支持が得られた」と話しました。