「しんぶん赤旗」2008/10/30
保育所民間移譲やめ充実を 
保育士ら署名訴え


 「子どもに最善の利益を」「公私間の格差をなくそう」と活動する「長崎の保育を充実する会」は二十六日、長崎市の大丸前で保育の充実を求める署名活動に取り組み、一時間で二百七十一筆の署名が寄せられました。

 「安心して子育てできる長崎市を」と書かれたピンクののぼりを立て、公立保育所・幼稚園の廃止や民間移譲反対、民間保育園の配置基準の引き上げや正規職員の雇用などを求める署名を呼びかけました。「保育所を守る署名にご協力を」との訴えに、「子どもは守らないといけませんね」と話しながら署名する人など多くの市民が快く署名に応じていました。

 「先生、御苦労さま。がんばって」と子どもが通う保育所の保育士を見て声をかける保護者も多く見かけられました。

 保育士も「また明日遊ぼうね」と笑顔で子どもに話しかけていました。署名した家族連れの男性は、「子どもがたくさんいるので保育環境を充実してもらいたい」。子どもを抱いた女性は、「子どもが公立保育所にお世話になっています。子どもたちが安心できるようしてほしい」と話しました。

 参加した保育士は、「公立保育所の民間移譲は基準の切り下げにつながります。保育所に応益負担が持ち込まれようとしていますが、保育を守るためには国を変えることが必要です」と運動の大切さを語りました。