「しんぶん赤旗」2008/10/26
戦争なくせる希望持とう
 3500人の市民が行進


 原爆犠牲者慰霊・世界平和祈念市民大行進が二十五日、長崎市でおこなわれ、市民約三千五百人が平和の尊さを訴え、行進しました。

 長崎市など百一団体でつくる世界平和祈念行事実行委員会が主催したもの。今年で三十七回目です。(うち二回は中止)

 色とりどりの風船を持ち、「未来へと生きる喜び語りつげ」や「平和への道を築こうぼくたちが」などのゼッケンをつけた学童保育の子どもたちや中学生、自治会、老人クラブの人たちなどが平和公園平和祈念像前を出発。二コースに分かれ原爆落下中心地までの約千五百bを歩き、市民にアピールしました。

 終結集会では、主催者が「恒久平和、核兵器の廃絶を求め、次世代へ平和の尊さを伝えていこう」とあいさつ。

 長崎市立日吉中学校三年の小川理沙さんが、「私たちは、ここ長崎から、平和を希求し、戦争はなくせるという希望を持って、一歩一歩取り組んでいくことを宣言します」と決意を示した「市民大行進宣言」を読み上げました。宣言は日吉中学校の生徒たちがみんなで考えたものです。

 参加した三十四歳の女性は、「思いやりの心をもつことが平和につながると思います」。中学二年生の女子生徒は、「平和のためにできることから行動することが大切だと思います」と話しました。