「しんぶん赤旗」2008/10/28
核兵器廃絶の好機  
軍縮週間に呼応し署名


 二十四日から始まった国連軍縮週間に合わせ、原水爆禁止長崎県協議会は二十五日、長崎市の鉄橋で「核兵器のない世界を」の署名行動をおこない、一時間で二百筆の署名が寄せられました。

 「核兵器のない世界の実現のために、被爆地の願いを核保有国、世界に届けましょう」「今なお二万六千発の核兵器が世界の平和と安全を脅かしています。二〇一〇年核不拡散条約(NPT)再検討会議が開かれます。核兵器廃絶の絶好の機会です。署名を積み上げ、核保有国に廃絶を迫りましょう」と呼びかけました。

 自分から寄ってきて署名する市民も多く、中学生や高校生も積極的に署名に応じていました。

 被爆者でもある川口龍也さんは、若い人に「世界にどのくらい核兵器があるか知っていますか」などと尋ねながら対話。中学生たちは川口さんの話に驚いたように聞き入っていました。

 署名した家族連れの男性は、「間違った方向に行かないように少しでもできることをしなければ」と話しました。

 女子中学生は、「核兵器があると将来が不安です。戦争は絶対だめです」。年配の女性は、「わたしたちは戦争被害者ですから」と署名への思いを語りました。

 若い女性は、「あたりまえのことだから自然に」署名。劇団の団長という青年は、「原爆をテーマにした劇をやってみようかな」と話しました。