「しんぶん赤旗」2008/10/17
武装パレード中止を
 平和委員会が陸自に申し入れ


 原水爆禁止佐世保協議会、佐世保市平和委員会の代表五人は十四日、陸上自衛隊相浦駐屯地(司令宮本修一一等陸佐)に対し、自衛隊が十八日に予定している完全武装の軍事パレード中止を求める申し入れをおこないました。

 山下千秋原水協理事長らは、今回予定されている陸自西部方面隊普通科連隊(有事即応特殊部隊)の中心市街地の軍事パレードのねらいは、@〇二年以来今回で六回目であり、恒常化定着をねらうA 米軍の補完部隊として、自衛隊の海外派兵態勢を本格的に強化し、その作戦能力を市民に誇示するB憲法を改悪し、自衛隊を軍隊として認知を迫る、ものだとして計画中止を強く求めました。

 対応した陸自第三教育団本部総務科長南信男二等陸佐は、申し入れの趣旨を司令に伝えることを約束しましたが、「中止する」との言は聞かれませんでした。

 「なぜ、完全武装してのパレードか」との質問に対し、陸自側は「ありのままの姿を通して、市民の理解を得たいからだ」とそのねらいをあけすけに答えました。

 これに対し代表らが抗議。「特殊部隊のありのままの姿とは、米国本土で米海兵隊から指導をうけ、米軍の補完部隊として作戦能力を高めている、そのことの理解を求めるということではないか」「アメリカの指図どおりに海外派兵や憲法改悪につながるやり方はやめるべきだ」と迫りました。