「しんぶん赤旗」2008/10/10
男声合唱団 「ながせん」コンサート 
労働者の力強い歌声披露

 三菱重工長崎造船所で働く労働者や退職者などでつくる合唱団「ながせん」のコンサート「希望を胸に命のうた」が四日、長崎市の原爆資料館ホールで開かれ、働く者の誇りを歌う男声合唱は会場いっぱいの約三百人の観客を魅了しました。

 合唱団は、「炭鉱ばやし」「人間の歌」など働く人々の歌や北九州の餓死事件をテーマにした「いのちの歌(おにぎり)」、じん肺患者の怒りと苦しみを告発する「まっさらの肺をかえせ」などを合唱。労働者の力強い歌声を披露しました。

 母と息子の電話でのやりとりで、若者の雇用や後期医療制度を風刺したコントも上演され、観客は大笑い。年金者組合のコーラス「としわ会」も友情出演し、「私に人生というものがあるなら」をともに合唱しました。

 初めてコンサートを聞いた若い女性は、「男声合唱、新鮮でした」と話し、六十代の女性は、「人生の応援歌ですね」と感想を語りました。子ども連れのお母さんは、「ハーモニーがすばらしかった。特にアカペラがよかった」と興奮気味でした。