「しんぶん赤旗」2008/9/23
映画「靖国」上映会が盛況
 長崎市で1200人


 八月十五日の靖国神社を描いた映画「靖国」の上映会が十五日、長崎市民会館文化ホールで開かれ、三回の上映で、千二百人の市民が観賞しました。

 上映に先立ち、「観る会」の川越弘代表は、各地の映画館がこの映画の上映を取りやめるなか、市民からの強い要望で「観る会」が結成されたと述べ、「靖国がどんな神社か、何がなされているか。賛成、反対ではなく、戦争、平和とは何か、意見を交わし合おう」とあいさつしました。

 映画では、敗戦の日に、軍服姿で「英霊」をたたえる人々や、合祀に抗議する僧侶や台湾の女性とそれを拒否する宮司、御神体とされる日本刀と虐殺された人々の写真などが描かれています。

 映画を見た六十代の女性は、「今も軍服を着て靖国神社に参拝する人がいることにショックを受けました。南京大虐殺がなかった、という人はきちんと学習して真実を見てほしい。多くの人に見てもらいたい映画でした」。

六十代の男性は、「参加者が多く関心の高さを感じた。靖国の実態を見て自分の頭で考えてほしい。若い人にもっと見てもらいたい」と話しました。