「しんぶん赤旗」2008/09/17
長崎県は排水門を開けて
県庁前で原告らが訴え


 「よみがえれ!有明海」訴訟を支援する会は十二日朝、長崎県庁前で宣伝し、出勤する職員らに諫早湾潮受け堤防排水門の開門を訴えました。

 宣伝には、開門を求める漁民訴訟の松永秀則原告団長や佐賀・大浦の原告・平方宣清さんも参加しました。

 松永さんは、「海が壊され、漁業ができない。有明海だけでなく橘湾まで壊れている。なぜ、長崎県だけが開門をかたくなに阻むのか。水産県なら漁業を大事にしてほしい。開門すれば海は戻る」と訴えました。平方さんも、「有明海は魚も人も住めなくなった。村が壊された」と告発しました。

 堀江ひとみ県議も、「県議会でも少しずつ変化が表れている。裁判所も開門を求めている。県民のなかに、『開門せよ』の世論を広げよう」と呼びかけました。

 行動には二十五人が参加。八月の赤潮で死んだ魚の写真を掲げながら、「開門してこそ漁業も農業を栄える」と訴えるビラを配布しました。約三十分で千三百枚を配布。参加者から、「受け取りが非常によかった」との反応が寄せられました。