「しんぶん赤旗」2008/9/7
開門が唯一の解決 
学習会に有明海訴訟の原告ら70人


 「よみがえれ!有明訴訟」弁護団は四日、長崎市内で学習会を開催し、約七十人の原告・支援者らが開門へ向けた展望について学びました。

 運動の到達点について馬奈木昭雄弁護団長は、「開門まであと一歩のところまで来ていることに確信を持つ」ことを強調。開門に反対する勢力が「いかにいい加減なデマ宣伝をやっているか、完膚なきまでに打ち破ることが求められている」と述べ、「県内で『開門しかない』という世論をどう構築するか」と問題提起しました。

 開門が有明再生の「唯一の解決方法であり、今すぐ実行できることは佐賀地裁の判決でも明らか。開門できない根拠は何もない。国会では決着済みだ」と指摘。アオコ問題について、「調べてもいないのにどうして『安全』なのか。ここで許したら五十年たたかい続けることになる。農水省や県のデマ宣伝を法廷で明らかにし、県民の中に広げよう」と呼びかけました。

 堀良一弁護士は、裁判や国会でのたたかい、長崎県内の運動で、年内の開門の意志決定・四月開門をめざし、そのための行動を提起。農民への働きかけや議員への要請など、県内の運動が強調されました。

 参加者からは、「開門に反対している住民の疑問にどう答えるか」など質問・意見が出されました。