久間氏、暴言撤回拒む
「原爆投下しょうがない」
昨年、米国の原爆投下を「しょうがない」と発言して被爆者らの批判を招き、平和式典への出席を自粛した長崎県選出の久間章生衆院議員が、九日に行われた今年の式典に出席しました。
式典後、久間氏は「決意を新たに一から核廃絶と被爆者援護の問題に取り組みたいとの思いを込めて出席した」などと述べました。
しかし、被爆者から発言の取り消しを求められていることについては「撤回できない」と拒否しました。
久間氏に対し、長崎市の被爆者団体などは、今年も出席を控えるよう要請文を送るなどしていました。
久間氏の暴言は、現職の防衛相だった昨年六月三十日の講演でおこなったもの。「原爆も落とされて長崎は本当に無数の人が悲惨な目にあったが、あれで戦争が終わったんだという頭の整理で今しょうがないと思っている」と述べました。
被爆者をはじめ、国民の厳しい批判をうけ、翌月三日、「選挙の足をひっぱることになる」との理由で辞任。反省の言葉は聞かれませんでした。
|