「しんぶん赤旗」2008/8/1
核兵器廃絶と平和な世界願い
 長崎市で平和展


 核兵器と戦争のない平和な世界を願って、ながさき8・9平和展が長崎県美術館で開かれています。

 今年二十九回目。平和を願う人ならだれでも出品できるアンデパンダン展です。絵画や写真、オブジェなど一歳から九十歳までの作品百九十点が展示されています。広島平和展の作品も五点。海外からの作品もあります。

 原爆の残虐さを伝える頭蓋骨とからすの絵。十一時二分をイメージした抽象画。被爆者が水を求めて息絶えた浦上川の今など原爆をテーマにしたもののほか、母と娘が寄り添うやさしさを感じさせる作品も。

 自分の手型を色紙に切り取り、大きな紙にはり合わせていく作品は、この平和展を運営する企画委員会が来場者に参加してもらおうと企画したものです。平和を願う世界中の人たちが手をつなごうというメッセージです。手型には、「平和が続きますように」の願いが書かれていました。

 平和展の松尾英夫事務局長は、「戦争や平和について少しでも考えてもらえれば」と話しました。

 三人で展覧会を見に来た六十代の女性たちは、「戦争だと絵を描くこともできません。平和でこそ絵も楽しむことができます」「いま、時代がきな臭くなっていることに危機感があります。平和は大事です」と語りました。
 八月三日まで。