「しんぶん赤旗」2008/7/27
米原子力空母寄港認めるな
 原水協など佐世保市に要請


 二十八日に佐世保港に米原子力空母レーガンが寄港することを受け、佐世保原水協と佐世保市平和委員会は二十五日、佐世保市長に対し、寄港に反対するよう申し入れました。

 申し入れ書は、佐世保への原子力空母の入港は佐世保市民に、▽核事故▽米世界戦力の最先端の殴りこみ基地化▽米軍基地の恒久化▽米軍犯罪の拡大▽核持ち込み・非核三原則空洞化の五つの危険をもたらすとして、反対の立場を明確にし、政府に原子力空母入港に協力できないことを申し入れるよう要請しています。

 また、佐世保市長が「寄港が意義あるものとなることを期待」するコメントを明らかにしたことに抗議し、その撤回を求めました。

 市から副市長、基地政策局長が対応。市は国策に協力する立場を示し、事件事故がないよう米軍に強く申し入れることを明らかにしました。

 申し入れに参加したメンバーは、寄港の目的は友好親善などではなく、準母港化へ向け、安定的に入出港できる環境を整えるための「柔軟なポーズ」づくりだと批判しました。

 要請事項は一、核兵器を搭載していない証明がない限り、入港を認めないよう政府に申し入れること。二、核兵器廃絶のためにも、政府に非核日本宣言をおこなうよう申し入れること。三、米軍犯罪、事故防止のために万全を尽くすこと。四、市長の「期待表明」コメント撤回を強く求めるの四項目です。