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一斉休漁長崎に見る
不安口にする業者・経営者
全国一斉休漁の十五日、長崎でもほとんどの漁船が休漁しました。
長崎魚市近くの三重漁港でも多くの漁船が繋がれたままでした。(写真)
船で作業していた漁業者に尋ねたところ明日の漁の準備をしているとのこと。
キンフグ漁をしているというこの漁業者は、一週間ほど漁に出ていないと言い、「一回漁に出ると経費が約四万円かかる。経費の半分は油代。釣れなければ赤字。油をなんとかしてほしい」と語りました。
キンフグは近年漁獲量が減っているため魚価は若干上がっているものの油代の値上がり分にはとても追いつかないと不安を口にしました。
十六日、長崎魚市は休業しました。魚の卸売業者が多い築町市場。店頭には少しの魚しかなく、これはいけすに活かしていたもの。
今回は魚価に影響はないが、原油高が続けばこの先どうなるかわからないと経営者は話しました。
また、「温暖化で魚が少なくなっている。このままなら日本人は魚を食べられなくなるのでは」と話す業者もありました。
市内のある鮮魚店には冷凍パックの魚が並んでいました。別の店には、連子鯛やカナガシラなどが並んでいましたが、「昨日のうち仕入れておいた」もの。
「ガソリンが上がって売上の落ち込み方がひどい。物価が上がってみんな食費を削っている」と話しました。 |