「しんぶん赤旗」2008/7/9
「新幹線」建設はムダ 
中止求める会がつどい

 長崎「新幹線」の建設中止を求める会は五日、長崎市のアマランスで「県民の暮らしと新幹線を考える集い」を開催し、佐賀県や島原鉄道沿線の住民も含め九十人が参加しました。

 会の深町孝郎事務局次長が基調報告。

 深町氏は、多くの県民は「新幹線」建設中止を求めていると述べ、一時間で建設反対の署名が四百筆以上集まったことを紹介。

 名ばかり新幹線で時間短縮効果もわずかしかないと指摘し、税金のムダ遣いだと強調しました。

 また、「フリーゲージトレインは完璧ではない」として別方式での建設を主張している久間章生自民党整備新幹線調査会長の無責任さを批判。建設中止のたたかいは今からが重要だと語りました。

 続いて四人が報告。日本共産党の堀江ひとみ県議は、県民の暮らしを犠牲にしながら新幹線建設を進める知事と県議会の異常さを告発。松坂昌應島原市議(改革クラブ)は、島原鉄道南線廃止反対の運動を、福井正鹿島市議(無所属)が鹿島市の在来線存続運動と新幹線反対について報告しました。

 また、自営業の出口美春氏が長崎駅前区画整理事業について批判しました。

 討論では、「新幹線」建設への批判が出され、佐賀県との共同のたたかいが強調されました。

 最後に、署名運動や宣伝キャラバン、学習会など当面の方針が提起されました。