「しんぶん赤旗」2008/7/4
排水門開け、国は控訴するな 
九州4県の共産党が宣伝 
長崎県ではふちせ候補と西村書記長


 「一刻も早い開門を」。
 「よみがえれ!有明海」訴訟で五年間の開門が命じられた判決を受け、日本共産党長崎県委員会は三日、早急な諫早湾干拓事業潮受け堤防の開門を求め、長崎市内で宣伝しました。

 この日は、福岡、佐賀、熊本と九州4県の共産党が一斉に行いました。

 ふちせ栄子衆院比例(1区重複)候補は、「判決は、漁業者が明日への希望をつなぐことのできるかけがえのない判決となった。今、求められているのは、漁業も干拓地農業も共に栄える道。国や県は開門調査に立ちはだかるべきではない。『控訴するな』『開門調査を』の声を共に広げてください」と訴えました。

 チトセピア前では、「漁業とかいろんな被害がでているでしょ。開門すべきです。何十年も前の計画をばく大な税金をかけてやること自体がおかしいんです」(訣ホ代女性)「判決のとおりです。事業そのものが問題だと思っていました」(七十歳代男性)などの声が聞かれました。

 長崎駅前で薬の袋を手に休んでいた七十代の男性は、「漁業で生活できんていいよるとやけん、開門して漁業も農業もどっちも立つごとせんば。国は、(後期医療)保険や年金やら国民のためになることは何もしよらん。共産党にがんばってもらわんば」と語りました。
 電停で訴えを聞いていた伊東正昭さんは、「(弁護団の)馬奈木さんのいうとおりだ。開門してきちんとデータをとるべき」と話しました。