「しんぶん赤旗」2008/07/18
旧伊王島町民ら
下水道負担金返還求め提訴


 長崎市に合併された旧伊王島町の住民二十九人が一日、長崎市に対して合併前の高額な下水道受益者負担金の返還を求め長崎地裁に提訴しました。

 旧伊王島町では、合併前に土地の広さにかかわらず一律二十万円(一括払いの場合は十六万円)の受益者負担金を徴収することを決めました。

 合併後、長崎市議会建設水道委員会決算委員会の質疑で、合併協議の中で伊王島町の受益者負担金について長崎市が再三長崎市の制度に合わせてはどうかと進言していたことが明らかになりました。

 その事を知った町民は、長崎市との協議内容を町民にも議会にも知らせず決定したことは不当であるとして訴えたものです。

 長崎市の制度では、受益者負担金は一u当たり二百円。最も多い人で約十九万円の損害を受けたとしています。

 総額で四百十五万円の返還を求め、旧伊王島町を受け継いだ長崎市を提訴しました。