「しんぶん赤旗」2008/6/29
くらし・地域守ろうと「市民の会」 
長崎市で結成総会


 くらしと地域を守り、住みよい長崎をつくろうと長崎地域労連など労働組合や民主団体が、「くらしと地域を考える長崎市民の会」を結成。二十四日、長崎市内で結成総会が開かれ、約五十人が参加しました。

 自治労連の渕上剛幸副執行委員長が、「長崎でも行政改革で市民へのサービスが次から次へ切り捨てられ、市長は構造改革路線を突き進んでいる。市政を市民の立場に立たせることが必要だ。会の結成をスタートにみんなで力を合わせがんばろう」とあいさつました。

 会では、当面のとりくみとして、▽公立保育所の民間移譲、幼稚園の統廃合▽市立病院の建て替え、運営問題▽「行革」の内容、影響についての調査・資料作成など学習や宣伝に取り組むことを決めました。

 参加者から、「効率化が病院に持ち込まれたらどうなるか。命を守ることはできない」などの意見が出されました。

 総会では、自治労連の田中章史副委員長が「地域医療と市立病院の充実を」と題して講演しました。
 田中氏は、医療と自治体の構造改革によって全国各地で地域医療が崩壊していることを告発。財源問題の論議を重視し、住民と共同して地域医療を守る運動を強めようと呼びかけました。

 会の代表に吉田省三長崎大学准教授、事務局長に吉野一郎地域労連事務局長が選出されました。