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諫干農地監視団つくろう
「有明海訴訟」支援する会
深刻な漁業被害をもたらしている諫早湾干拓事業。
潮受け堤防の開門は「まったなし」の状況だとして、「よみがえれ!有明海」訴訟を支援する会は、地元の状況を明らかにし、開門へ向けたたたかいの力にしようと諫干農地監視団を組織することを決めました。
二十二日、会のメンバー約二十人が木村和俊諫早市議の案内で諫早干拓農地を視察しました。
効果が疑問視される、水質浄化のための活性炭が敷かれた排水路。野積みされた有機肥料。調整池を汚す肥料から流れ出る窒素やリン。アシの生えた農地など視察のなかでさまざまな問題点が明らかになりました。
干拓農地の視察後、今後の取り組みについて話し合いました。「現状では調整池の水はろ過しないと使えない。その費用はどこが出すのか」「監視団と営農者、協力関係をつくることが大事。水質改善は共通の問題」「アオコの問題は重要。開門への起爆剤になりうる」などの意見が出され、干拓地の農業の状況や水質、赤潮の発生状況などについて監視していくことを確認しました。
会の岩井三樹事務局長は、「農業を続けるためには水質を改善させることが必要であり、そのためには開門しかない。そのことが漁業と農業を両立させることになる」と述べ、開門へ向けた運動を強めようと呼びかけました。 |