「しんぶん赤旗」2008/6/26
保育所民営化しないで 
長崎市で親子がパレード
 
 保育士や保護者らでつくる「長崎の保育を充実する会」は二十一日、「パッパッパレード」と称して、子育て、保育の充実を求めて行進しました。

 出発集会で池山道夫代表は、これまで民営化された保育所では「保育士が全部入れ替わり子どもたちが泣き叫ぶ」状況が見られたことを語り、「自治体には保育所の設置義務がある。民営化は自治体の責任を投げ捨てるもの。
 保育の充実を求める声を地域に広げ、安心して子育てできる長崎市をつくろう」と呼びかけました。

 雨の中、保育所に通う子どもたちも参加し、風船やのぼり旗を手に約六十人が行進。「長崎市を安心して子育てできる街にしましょう」などと呼びかけながら、長崎駅高架広場から夢彩都前まで歩きました。

 パレードは、「手のひらを太陽に」の歌や保育所の一日を描いた紙芝居などにぎやかな宣伝となりました。

 二歳の子どもと参加したお母さんは、「子どもたちの先生が途中で変わることになったら困ります。民営化はしないでほしい」と語りました。

 長崎市は、現在十五か所ある公立保育所を民間移譲する計画を進めています。会では、民間移譲の中止、正規職員の雇用
や市立と民間保育園との格差解消など保育政策の充実を求めて運動しています。