「しんぶん赤旗」2006/8/21
基地強化反対を広く
 ながさき平和委員会が総会

 ながさき平和委員会の08年度定期総会が十八日、長崎市内で開かれました。

 総会では、冨塚明事務局長が07年度活動のまとめとして、米艦船の長崎港への三年連続の入港や佐世保の原子力空母準母港化の動きなど基地強化の動きとそれに反対する取り組みを報告。

 長崎港に入港した米イージス艦の艦長の「寄港反対運動を押さえ込む」との発言を紹介し、「それに負けない運動を強めることが求められている」と述べました。

 また、佐世保基地調査や長崎港ウォッチングの活動から、日本が米先制攻撃戦略に組み込まれていることやそのなかで三菱長崎造船所が果たしている役割についても報告しました。

 参加者からは、「憲法を守る取り組みを具体化し、みんなができる活動を」などの意見が出されました。

 県平和大会の開催や長崎港の非核化の運動をつくることなど08年度活動方針案が拍手で採択されました。

 総会後、イラク派兵差止め熊本訴訟弁護団の板井俊介弁護士が記念講演。名古屋高裁判決が自衛隊の活動が九条一項に反し、「武力の行使」に当たると認定したことは、「日本が戦争に加担している事実が認定されたこと。その事実を広げること」を強調。平和的生存権を具体的権利として認めたこの判決を活かし、平和の流れをつくっていこうと呼びかけました。