「しんぶん赤旗」2008/6/15
139人が反対署名
後期高齢者医療 廃止世論大きく

 「お年寄りを粗末にあつかう。こんなひどい制度はいますぐ廃止しましょう」。

 後期高齢者医療制度の第二回目の保険料が天引きされた十三日、長崎県社会保障推進協議会は長崎市のチトセピア前で制度の廃止を訴える宣伝行動を行いました。

 県社保協のメンバーが、「年齢で差別する医療制度は世界のどこにもありません。大企業や大金持ちに七兆円減税、軍事費に五兆円。ここにメスを入れれば消費税に頼らなくても財源はあります。今、政府は国民の批判の高まりに見直しを言っていますが一部の手直しにすぎません。参院では廃止法案が可決されました。衆院でも真剣に審議すべきです。国民が声を上げれば政治は変わります」とよびかけました。

 廃止を求める署名とともにシール投票も行われました。市民は、「反対に何枚もはりたい」「おっしゃるとおり。がんばってください」などと言いながら「反対」に次々シールをはっていました。

 ビラを熱心に読んでいた八十歳の女性は、「消費税がどのように使われているのかわからないまま、制度がつくられ保険料を取られる。消費税はもともと高齢者のためだったはず。」と話しました。

 一時間の行動で百三十九筆の署名が寄せられ、シール投票の結果は、反対一四六、どちらともいえない一四、賛成六でした。