「しんぶん赤旗」2008/06/17
後期高齢者医療制度
連合自治会が撤回決議 
長崎市仁田地区南部


 後期高齢者医療制度への国民の怒りが高まっています。

 長崎市の仁田地区南部連合自治会は十一日、長崎市長に制度の中止・撤回を求める決議文を提出しました。

 決議は、この制度が現代版うばすて山ともいうべき血も涙もない制度だと批判。一部の手直しでは解決しない、高齢者を差別する制度は一刻も続けさせるわけにはいかないと制度の撤回を政府に要請するよう求めています。
 三日に開かれた自治会の定期総会で決議されました。

 同自治会は、市内でも高齢者の比率が高い地域。老人クラグの総会でも、「これまで社会に貢献してきたのに高齢者の尊厳を踏みにじるもの。ふところに手を突っ込んでとりあげるようなやり方は許せない」などの意見が出され、「老人党を立ち上げよう」「一揆をおこそう」など怒りが頂点に達していました。

 山本誠一連合自治会長(写真)は、「市民の代表である市長は、高齢者の怒りを政府にぶつけ、こんなにひどい高齢者差別の医療制度は必ず廃止に追い込んでほしい」と語りました。