「しんぶん赤旗」2008/06/13
企画変更示唆する久間発言
県民の会が知事の見解求める

 自民党整備新幹線等鉄道調査会の久間章生会長が九州新幹線西九州ルートについて規格変更を示唆する発言をしたことについて、長崎「新幹線」の建設中止を求める県民の会は十日、長崎県に対し、知事の見解を求める申し入れを行いました。

 県民の会の大橋由紀子代表は、これまで県はフリーゲージトレインを宣伝してきたが、着工したとたん、新幹線を推進する与党の責任者が「フル規格」「ミニ新幹線」などの検討を言い出したことは問題だと指摘。きちんとした計画もなく、大型公共工事推進だけが目的と思わざるを得ないと批判し、県民の新幹線建設への疑問や批判は広がっているとして建設中止を要望しました。

 対応した県新幹線建設推進課の久村豊彦課長は、「県はフリーゲージトレインで推進している。将来、条件が変われば変更もありうる」と久間会長の発言を容認しました。

 会のメンバーは、「フリーゲージトレインは完成するのか。すべて『だろう』で進められている」「着工したあと計画変更するやり方は諫干と同じ。変更で費用がどんどん膨れ上がる」などと発言。

 会の深町孝郎事務局次長は、「計画がいいかげんなものであることが明らかになった。県民にわかるように説明すべき」と語りました。

 申し入れには、堀江ひとみ県議、ふちせ栄子衆院比例(1区重複)候補も同席しました。