「しんぶん赤旗」2008/06/01
弾圧・干渉を許さないたたかいを
国民救援会 長崎支部が大会

 日本国民救援会長崎支部第十七回大会が二十三日、長崎市内で開かれました。

 大会では、えん罪引野口事件の被害者片岸みつ子さんと長男の和彦さんが講演しました。(写真)

 片岸さん親子は、別件逮捕による違法捜査で同房者の偽証により殺人放火事件の犯人とされた経過や、「地獄に落ちろ」と罵倒されたことなど不当、違法な取り調べの実態を語り、「人間らしく扱われなかった屈辱を忘れることはできない。このようなことが二度と起こらないよう取り調べの可視化、代用監獄の廃止を」と訴えました。

 井上昭八郎事務局長が、〇七年経過報告と〇八年活動方針案を提起。憲法改悪の動き、司法の反動化のなかで、マンションへのビラ配布が敗訴するなど言論弾圧の動きが強まっていると述べ、救援会の果たすべき役割の重要性を強調。弾圧・干渉を許さないたたかいを呼びかけました。

 また、自白偏重の捜査と裁判、検察による証拠隠しが横行している司法の実態を紹介。裁判員制度について、国民の裁判批判を処罰の対象とするなど諸問題点を指摘し、無実の人を処罰させないことを基本とした対応が重要だと述べました。

 大会では、裁判中の原爆症認定集団訴訟などから支援の訴えがされ、救援会からカンパが手渡されました。