「しんぶん赤旗」2008/5/31
いい憲法残そう 10自治体を訪問
県労連が憲法キャラバン


 「憲法守れ」の運動を広げようと長崎県労働組合総連合(県労連)は五月九日から県内「憲法キャラバン」に取り組み、県内の十自治体を訪問、町長らと懇談しました。

 懇談のなかでは、「世界に類のない国家の安全が保たれてきたのは九条があったから。戦争したら業者が兵器を売ってもうけるだけ」(西海市・山下純一郎市長)。

 「国のスタンスとして平和主義を大事にしないといけない。三月、「平和推進条例」を全会一致で可決した」(時津町・浦川裕総務部長(町長代理として))。

 「憲法制定から六十年たつが今の情勢に合わなくなった部分がどこにあるか。国会の勢いを得て改正論議になっているがそうではない。いい憲法であれば、アメリカの押しつけかどうかは関係ない。憲法を時代に流されて変えていいのか」(佐々町・関耕二町長)など憲法への思いを語りました。

 松浦市の友広郁洋市長は、「(日本国憲法は)世界にも類を見ないすばらしい憲法。九条のみの議論で終わることのないよう期待したい」とのメッセージを寄せました。

 キャラバン隊は、各地で街頭宣伝を行い、憲法を守ろうと呼びかけました。

 長崎自治労連の国貞亮一書記長は、「憲法の精神を生かす地方行政の場で苦労している首長と率直に懇談できた。九条の問題でも立場の違いをこえ、『平和が大事』の世論を大きく広げる取り組みとなった」と話しました。